大学時代は福島の大学で廃棄食材の再生やバイオマスについて研究していました。進路について悩んでいた時に参加した福島県の企業説明会で、江戸川木材工業に出会いました。
サスティナブルな資源といわれる木材の活用は、私が研究していた廃棄食材の再生と共通する今話題のSDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)で注目される分野です。さらに創業70年以上という安定した会社でありながら、制振装置という最新のシステムを取り扱っているということにも興味を持ちました。私自身もいわきで東日本大震災を経験していますので、制振装置の普及は意義のある事業だと思っています。また、福島の工場(江戸川ウッドテック)だけでなく、東京の本社で働くチャンスがあることも魅力でした。
入社後は福島から上京し、現在は「住生活環境資材部」という部署に所属しています。主な仕事は、都内の材木屋さんから発注された材木や接着剤、金具などをお届けすることです。入社当初は半年あまり先輩と一緒に取引先のお客様を回っていました。それ以降は一人でいわゆるルート営業を行っています。最初の頃は木材の知識も足りず、お客様から教わるばかりでしたが、最近はこちらから新しい製品の情報やお客様のニーズにふさわしい材種の提案ができるようになってきました。
いま建材・建築業界は価格高騰や資材不足という大きな波を受けています。個々のお客様もその中でいかに生き残るか日々苦労されています。ただお客様からのオーダーに応えて資材を納品するのではなく、その資材がはたしてそのお客様、そしてその先の工務店様やエンドユーザー様に最適な資材なのかを判断しながら提供していきたいと思っています。そして地産地消、地元福島の木材の良さを一人でも多くの人に知ってもらい、さらに使ってもらえるようになれば嬉しいです。